木造南無仏太子立像

分類県登録
種別彫刻
所在地一宮市大和町
所有者宗教法人妙興寺
指定年月日R5.8.4
時代鎌倉時代後期-南北朝時代
詳細解説本像は、妙興寺客殿の須弥壇(しゅみだん) 上の小厨子(ずし) 内に安置される。頭部がやや大きいが、童子の体形としてはバランスのよい体軀にあらわされる。ふっくらとした頬には張りがあり、目は左右で輪郭線が少し異なり、わずかに釣り目とする。口をしっかりと結び、正面を見つめる表情は凛々しく、生気がこもる。目鼻立ちが顔の中央に集まっているのも特徴的である。
残念ながら、本像の合掌手は後補である。像の造立年代は妙興寺創建期と近い頃と推定され、中世妙興寺における信仰の一面を伝える像と思われるが、他の真宗寺院から伝わった可能性もある。いずれにせよ、優れた出来栄えの像であり、保護のうえ後世に伝えていくべき文化財である。

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