木造弁財天坐像

分類県登録
種別彫刻
所在地一宮市大和町
所有者宗教法人妙興寺
指定年月日R5.8.4
時代南北朝時代
詳細解説本像は、妙興寺境内の弁天堂に安置される、宇賀弁才天坐像である。面幅が広く、頭部も四角く、髪際のラインも角張っており、また脚部にうねりのある曲線の衣文をつくり、像底には像心束を彫り残している。これらの様式、技法上の特徴はいずれも南北朝時代を代表する院派仏師の仏像に顕著なもので、本像は妙興寺創建後、まもなくして造立されたものと思われる。
宇賀弁才天像の作例は日本各地に現存するが、南北朝時代にさかのぼるものは多くなく、しかも院派系統の仏師による作例が現存するのは貴重である。修理箇所がやや多く、表面彩色が現代のものであるのは惜しまれるが、県登録文化財として後世に伝えていくことが相応しい。

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