鉄道省営乗合自動車

分類国指定
種別歴史資料
所在地名古屋市港区金城ふ頭 リニア・鉄道館
所有者東海旅客鉄道株式会社(リニア・鉄道館保管)
指定年月日R4.3.22
時代昭和5年
詳細解説昭和5年、鉄道省は岡崎(愛知県)~多治見(岐阜県)間、及び途中の瀬戸記念橋(愛知県瀬戸市)~高蔵寺(愛知県春日井市)間に初めて乗合自動車を運行した。本車輌は鉄道省主導のもと東京瓦斯電気工業株式会社(現いすゞ自動車株式会社、一部は日野自動車株式会社など)が製造した車輌で同区間に最初に導入された7両のうち現存する唯一の車輌である。昭和12年4月まで使用され、走行キロ数は25万キロメートルに達した。
全長約6.98メートル、全幅約2.13メートルと大型の乗合自動車として設計され、点火装置、発電機など一部の部品に外国製品を用いたものの、高性能のガソリン機関などほとんどの部品は国内にて製造された。
運行にあたっては、保守点検や修理の方法を含め、様々な制度や仕組みも整備された。我が国における乗合自動車事業が発展していく上で、また乗合自動車の国産化において多大な貢献を果たした本車輌の先駆性や規範性は高く評価され、交通史上、産業技術史上に価値が高い。

PageTop