木造不動明王・二童子各立像

分類県指定
種別彫刻
所在地豊橋市雲谷町
所有者普門寺
指定年月日H5.2.26
時代平安~鎌倉 12C後半
詳細解説像高不動明王像163.5cm、矜羯羅(こんがら)童子像94.9cm、制た迦(せいたか)童子像92.1cm。桧材、寄木造(よせぎづくり)、彫眼(ちょうがん)、彩色。
この不動明王像は、脇侍に柔らかな表情で合掌する矜羯羅童子と忿怒(ふんぬ)相で向い合う制た迦童子の二童子を従えた三尊像で、護摩堂本尊として祀られている。上半身は左肩から右腰あたりに条帛(じょうはく)を懸け、下半身は裳(も)に腰布を重ねている。右手に剣、左手に羂索を下げ、忿怒の形相を呈する。いかり肩で肘を強く張った上体、やや腰高のプロポーションは、平安後期の一典型を示している。彩色は、腰布あたりに僅かに文様を残すだけであるが、截金(きりがね)の使用も認められる。

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