愛知県立岩津高等学校正門旧門柱(旧岩津町立愛知県岩津農商学校正門)

分類国登録
種別建造物
所在地岡崎市東蔵前町
所有者愛知県
指定年月日H29.6.28
時代昭和前
指定理由花崗岩製の2本の門柱で、柱身部は四隅だけを成形し、他の部分は粗削りの状態で仕上げている。柱頭部に笠石、柱頂部には直径54cmの半球が載る特徴的な意匠である。
詳細解説旧門柱は、旧岩津町立愛知県岩津農商学校(昭和10年(1935)開校)の正門として建てられたもので、その後、同校の後身である愛知県立岩津高等学校の正門として使われてきたものである。
昭和60年(1985)に、同校の施設整備と校地南側を通る県道の整備に伴い、門柱を校地の南辺中央に移設して新たな正門とした。ただし、門の両側に1本ずつ門柱を移設し、門扉などは付さず、開放された正門としている。
西側門柱の背面には、「昭和十二年十一月三日」と彫られており、この時期に開校当初の正門として建てられたことがわかる。
門柱は石造で、主門柱の高さは3m32cmである。平面形状は一辺62cm四方の正方形を基本として、四隅だけを成形し、他の部分は粗削りの状態で仕上げている。柱頭部には厚さ18cmの笠石が載り、その上に直径54cmの半球が載っている。柱身部の下部には石造の柱礎があること。移設前の状況を伝える写真(『創立八十周年記念誌』2015年)(平成27)では、柱身部の下に柱礎が写っており、厚さ40~50cm程度の柱礎があったことが判っている。

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