楽々園四季真景図巻

分類県指定
種別絵画
所在地名古屋市瑞穂区瑞穂通 名古屋市博物館
所有者名古屋市
指定年月日H5.2.26
時代江戸
詳細解説一巻 紙本著色56.3×1450.0cm 宋紫岡筆
巻末に「紫岡宋琳」款記と「宋」・「琳」の連印有。市ヶ谷にあった尾張藩上屋敷庭園”楽々園”を実景描写して巻物に仕立てた絵画である。四季とあり、春の梅園・芽吹き柳から夏の牡丹・睡蓮、秋草・紅葉の秋、雪景色の冬を庭園のここかしこと季節の趣に合う場所を9場面選んで季節順に描いている。それぞれの図中にある小型金地短冊24枚に景勝地名が書込まれる。本作品は尾張藩の公式な記録画として制作されたものであろう。宋紫岡(1781~1850) 楠本雪渓とも称す。天保7年(1836)から尾張藩江戸詰御用絵師 祖父の宋紫石(1715~86)同様に沈南蘋風の精緻な写生画家である。花鳥画を得意とした。

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