蓬左文庫旧書庫

分類国登録
種別建造物
所在地名古屋市東区徳川町
所有者名古屋市
指定年月日H26.10.7
時代昭和前
指定理由徳川園の南西に位置する。2棟の土蔵を什器庫1棟に改築した建物。内部は小屋組のキングポストトラスをみせ、本瓦葺の屋根が周囲の建物との調和を醸し出す。
詳細解説昭和10 年、尾張徳川家大曽根邸創建時よりあった第1号土蔵及び第2号土蔵を南東に移築し、什器(じゅうき)庫1棟とした建物。平成13 年の曳家(ひきや)実施まで名古屋市蓬左文庫の書庫として使用された。
建物は、寄棟造、本瓦葺、桁行26.8m・梁間7.9m、基礎は鉄筋コンクリート造で、床を高くして換気に配慮している。外壁は鉄筋コンクリート造とし、内部の木造軸組柱と帯金物で緊結している。小屋組みはキングポストトラス1とする。梁・根太(ねだ)2・床組・小屋組梁については従来の古材を再利用している。なお、第1号土蔵及び第2号土蔵からの改築にあたり窓を塞いで、入口に金庫扉を2カ所つけている。
平成16 年の改築にあたり、書庫を西向きから北向きに回転させ曳家を行い、文庫のエントランスホールとした。なお、設計図書も保存されている。

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