日本福音ルーテル岡崎教会教会堂

分類国登録
種別建造物
所在地岡崎市伝馬通
所有者宗教法人日本福音ルーテル教会
指定年月日H25.12.24
時代昭和中
指定理由岡崎市伝馬通4丁目にあり、伝馬通の北側に位置する。屋根には十字架付きの小尖塔をのせる。ヴォーリズ晩年の設計として、礼拝堂と教会学校の機能を融合させた福音ルーテル教会の宣教強化期の教会堂。
詳細解説昭和24 年(1949)6月、アメリカ合衆国ミネアポリスに本部を置く福音ルーテル教会は、日本への宣教を開始することを決めた。来日したO.ハンセン宣教師らを中心に東京福音ルーテル教会をスタートさせた。昭和27 年(1952)には、J.M.ホーマステッド牧師により岡崎への宣教が開始され、教会堂の建設が企てられた。翌昭和28 年(1949)5月3日に起工し、同年10 月4日、救主(すくいぬし)福音ルーテル教会岡崎の献堂式(けんどうしき)を迎えた。その後、福音ルーテル教会が東海福音ルーテル教会を組織したが、昭和38 年(1963)には東海福音ルーテル教会と戦前からの旧「日本福音ルーテル教会」が合併し、新しい日本福音ルーテル教会が組織された。これにより、岡崎の救主福音ルーテル教会は、日本福音ルーテル岡崎教会となった。
日本福音ルーテル岡崎教会の設計は、W.M.ヴォーリズ(1880-1964)に依頼された。ヴォーリズは、滋賀県立商業学校の英語教師として来日し、YMCA活動やプロテスタントの伝道に従事する傍ら、建築事務所を経営し、全国各地に多くの建築作品を残した。
教会堂は、木造平屋建(一部2階建)、尖塔(せんとう)付、塩焼赤瓦3葺、外壁はモルタル仕上げで、赤い屋根と白い壁のコントラストが魅力的である。また、中央の尖塔、切妻屋根、少し後退した片流れの下屋庇(げやびさし)と、立体的なバランスが心地良い。

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