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真清田神社本殿及び渡殿

分類国登録
種別建造物
所在地一宮市真清田
所有者宗教法人真清田神社
指定年月日H18.8.3
時代昭和中
指定理由南面して建つ。本殿は三間社流造で、四周に縁を廻し、三斗組(みつどぐみ)、二軒繁垂木、妻飾は二重虹梁である。前面に両下造で、中央格天井、両側間を化粧屋根裏とした渡殿が繋がる。檜材を用い、蟇股(かえるまた)など装飾細部を最少限に抑え、優れた比例と荘厳な造形を達成している。
詳細解説当社は、尾張の一宮にあたり、「延喜式」神名帳に「真墨田神社名神大」とある。寛永8年(1631)には尾張藩主徳川義直が社殿を造営し、明治18年(1885)に国幣小社、大正3年(1914)には国幣中社に列格している。昭和20年(1945)の空襲により殿舎一式が焼失し、昭和26年に第一期復興計画が立てられ、昭和28年3月に本殿の釿始(ちょうなはじめ)、昭和32年11月に本殿の遷座祭が行われ、本殿、祭文殿、渡殿、拝殿、翼廊(廻廊)、透塀、神饌所、社務所他が完成した。本殿は、前室付三間社流造、銅板葺の大型の社殿である。間口は、中央間9尺3寸、両脇間8尺1寸5分、奥行は向拝9尺、身舎2間を8尺5寸5分とする。向拝部分は、高欄付5級木階を設け、前面に面取角柱を立て、柱間の上部に虹梁を渡し、向拝柱と身舎柱との間を「前室(外陣)」とし、内部では奥1間が「中陣」、その奥に「内陣」を設け、「中陣」の前面に両開き板扉を吊っている。妻飾は二重虹梁の上に扠首(さす)組を置き、大棟に置千木(おきちぎ)と堅魚木(かつおぎ)を載せている。渡殿は、本殿前方に置かれ、本殿と祭文殿を繋いでおり、間口1間(15尺6寸)、奥行3間(23尺5寸)、切妻造、銅板葺、妻入の建物である。(杉野 丞)

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