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明治村長崎居留地二十五番館本館

分類国登録
種別建造物
所在地犬山市内山
所有者財団法人明治村
指定年月日H15.12.1
時代明治
指定理由木造平屋建、寄棟造、桟瓦葺で、正面と両側面に一段低く屋根を架けた板敷のヴェランダを巡らすコロニアル・スタイル。ヴェランダの角柱は礎石立で、柱頭の持送りが桁を受ける。隅柱を表した下見板張の外壁に両開き鎧戸付の上げ下げ窓を開く。棟梁は堤松太郎。
詳細解説長崎港を見下ろす居留地に建てられた外国人住居である。海側に面する正面と左右側面に広いベランダをめぐらしている。この形式は、コロニアル・スタイルと呼ばれ、長崎ではオルト邸、リンガー邸などにも見られ、植民地を求めてヨーロッパから東南アジアへ来た西欧人が高温で湿潤な風土に順じて作り上げた住居の形がそのまま移入されたものである。大屋根は寄棟桟瓦葺、軒に蛇腹(じゃばら)を巡らし、緩い傾斜のベランダの屋根に下りてくる。
ベランダの柱は角柱で、柱頭から左右に桁受けの洋風肘木(ひじき)が出ている。柱礎は基壇の積み石と同じ、地元産の砂岩である。外壁は下見板張である。この下見板の下地には竪板が張られており、室内側の木摺下地(きずりしたじ)漆喰塗と合せてみると、防犯、防寒、防湿、防音などの性能上大変に優れている。
玄関両脇の柱・隅柱は太い構造柱の表面にモールディングを削りだして仕上げた柱である。内外の出入口、窓などの建具、額縁、室内の幅木は、全て木目塗仕上げである。(西尾雅敏)

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