明治村近衛局本部付属舎(皇宮警察坂下護衛署別館)

分類国登録
種別建造物
所在地犬山市内山
所有者財団法人明治村
指定年月日H15.12.1
時代明治
指定理由切石の基礎上に建つ木造平屋建、寄棟造、桟瓦葺の建物で、軒蛇腹を廻す。内外壁を平滑な白漆喰塗とし、欄間付きの両開き戸の出入口と上げ下げ窓を開く。正面アーケードの起拱点(アーチの起点)から半円アーチに沿わせた細いコーニスが意匠の中心となっている。
詳細解説宮殿を含めて皇居内の建物がほぼ整備された明治21年(1888)に、皇居警護のための庁舎も坂下門内に建てられた。この建物はその付属舎である。2階建の本館の左に渡り廊下を経て建っていた。創建以来、近衛局、近衛師団を経て、明治44年(1911)からは皇宮(こうぐう)警察が使用した。寄棟桟瓦葺で建物内外壁は白漆喰塗、切石の基壇に載せられている。正面側に通路を通し、軒下にアーケードを設け、アーチは半円で縁取りを沿わせて、端正なファサードとしている。通路の内側に室内への開口が並ぶ。出入り口は欄間付きの両開き扉、窓は上げ下げ窓である。
軒樋を現わさず箱樋に納めたため、軒蛇腹が壁面から前方に出され、軒裏があって、壁面に影を落としている。切石を積んだ基壇の随所に床下換気口が開けられ、植物模様の鋳鉄製換気ガラリが取り付けられている。
創建時の意匠図によれば、正面アーケードの各柱間に鋳鉄製の手摺がはめ込まれていた。(西尾雅敏)

PageTop