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明治村大井牛肉店

分類国登録
種別建造物
所在地犬山市内山
所有者財団法人明治村
指定年月日H15.12.1
時代明治
指定理由神戸元町に牛肉販売・牛鍋料理店として建築。木造洋風2階建で白漆喰塗の外壁に胴蛇腹と軒蛇腹を廻す。各階隅の角柱と2階ヴェランダの独立円柱にコリント式柱頭を飾る。窓は半円アーチ欄間の上げ下げ窓。玄関庇にはむくり破風の和風意匠を用いている。
詳細解説明治20年(1887)頃、神戸の街中に牛肉販売と牛鍋の店として建てられた建物である。神戸は、横浜、長崎に次いで慶応3年(1867)に開港した港町であって、外国船が寄港し、外国人居留地には多くの外国人住居が建設され、その過程で外国人相手の商売が育っていった。その一つがこの牛肉店である。
外国商館が立ち並ぶ元町の一角に位置し、洋風の外観で作られた。正面、両側面、背面とも漆喰塗で仕上られ、軒蛇腹(のきじゃばら)と胴蛇腹(どうじゃばら)を巡(めぐ)らせている。正面のみ華やかに造作が施されている。1階は入口を中心に左右に窓を配した左右対称の姿で、2階はベランダが強調された非対称の姿である。1、2階共にコリント式の柱頭を持つ柱が並び、2階の柱には溝彫り(フルーティング)も施されている。入口は大巾に改造されていたため、古写真によって復原した。入口庇はむくり破風(はふ)の銅板葺で、庇の下にタンチョウが一羽飾られており、建物全体の意匠とは異質な和風造作である。建物内は、1階が牛肉販売の店、奥に厨房、急な階段を昇った2階が牛鍋の店である。(西尾雅敏)

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