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東海学園大講堂

分類国登録
種別建造物
所在地名古屋市東区筒井
所有者学校法人東海学園
指定年月日H10.9.2
時代昭和前
指定理由昭和天皇即位の御大典記念の建造物。ライト調をベースにドイツ表現派の意匠を重ね合わせた意欲的な作品。重厚にして華やかなファサードのデザインに見所がある。設計は愛知県営繕課長の酒井勝で,卒業生の大脇勲(ともに名高工卒)らが手助けしたとされる。
詳細解説東海学園は、明治21年(1888)創設の浄土宗愛知支校に始まる。明治42年(1909)、東海中学校と改称。昭和になって、新しい校舎が建築されることとなり、設計を愛知県営繕課建築助成会(代表酒井勝)に依頼し、卒業生の大脇勲、宮川只一らが設計を担当。昭和5年(1930)に起工し、翌年(1931)7月に竣工。鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階地上3階建。
東海学園大講堂(東海中学・高校)は細長い矩形平面で、1階には玄関ホールや生徒控室(現在は生徒用大食堂)などがあり、2階には中心機能である講堂、舞台などがある。3階はギャラリー。
講堂内部は、窓まわりや天井の要所に縁取りを入れ、その間を明るい色彩としている。このため、軽快でモダンな講堂となっている。
講堂内部とは対照的に装飾模様を入れた半円アーチの入口、その上の湾曲したバルコニー、さらに、垂直性を強調した階段塔など、外観は全体的に力感のある表現となっている。(瀬口哲夫)

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