/2

愛知学院大学楠元学舎第1号館

分類国登録
種別建造物
所在地名古屋市千種区楠元町
所有者学校法人愛知学院
指定年月日H10.1.16
時代昭和前
指定理由旧制愛知中学本館として建てられた。中央部は玄関ポーチを設け壁を立ち上げ正面性を強調し、左右に翼屋をのばす。スクラッチタイル貼りの外壁、1・2階を通した柱形、柱形頂部の庇状の装飾等に時代の特徴があらわれている。設計佐藤三郎、施工西村工務店。
詳細解説愛知学院は、明治9年(1876)の曹洞宗専門学校支校に始まる。大正10年(1921)、現在地の楠元町へ移転。大正14年(1925)、愛知中学校に改称。こうした設立の経緯からわかるように、「行学一体・報恩感謝」を建学の精神としている私立学校。
昭和3年(1928)、校舎の南側に、鉄筋コンクリート造2階建の愛知学院本館が建設された。本館は東西に長く、正面中央に三角形のペディメントを立ち上げ、その下に、アーチのついた玄関ポーチを設けている。
玄関左右の翼部は、2階分の高さの角柱を並べ、その上に丸瓦を載せた横架材を置く。建物の両端部は少し前に出し、建物全体を引締めている。外装は、茶褐色のスクラッチタイルで、学窓らしい落ち着いた感じが醸し出されている。設計は佐藤三郎。(瀬口哲夫)

PageTop