鳥羽の火祭り

分類国指定
種別無形民俗
所在地西尾市幡豆町鳥羽
所有者鳥羽区・鳥羽火祭り保存会
指定年月日H16.2.6
詳細解説鳥羽の火祭りは、旧暦1月7日に行われていたが、現在は2月の第2日曜日になった。祭りの前日には神明社の氏子全戸が氏神境内に集まって、青竹と刈萱・茅で高さ約5メートルのスズミと呼ばれる大松明を2基作る。地区を西の「福地(ふくじ)」と東の「乾地(かんじ)」に分け、籤(くじ)引きでいずれのスズミが福地、乾地かを決める。
祭り当日は二十五厄の中からそれぞれ1名ずつ選ばれた神男(しんおとこ)と奉仕者が午後3時、神明社を出発し海に入って「みそぎ」をする。夜8時、火打ち石で起こした火を神男がスズミに点火する。神男、奉仕者はネコと呼ばれる古い幟(のぼり)で作った衣裳をまとい、火の立ち上がるスズミの中に納められた神木(しんぎ)と十二縄を競って取り出し、神前に供えると祭りは終わる。
この祭りはスズミの燃え具合と「福地」「乾地」の勝敗によってその年の天候と豊凶を占い、「福地」が勝てば豊作に恵まれ雨も多く、「乾地」が勝てば干天が続き異変がおこるという。また、燃え残りの竹で箸を作り食事をすれば歯の病にかからないともいわれている。

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