絹本著色太子講讃孝養の図

分類県指定
種別絵画
所在地岡崎市菅生町
所有者満性寺
指定年月日S32.9.6
時代室町
詳細解説一幅 縦113cm、横55.5cm
聖徳太子の生涯からいくつかの場面を選んで描いた略絵伝で、上方三分の二の部分に勝鬘経講讃図を、下方に孝養図を描き、最下部に賛文を墨書してある。講経図は、正面に階段のある宮殿内の中央に、太子が八脚の案(卓)に経巻をひらいて坐し、周囲に小野妹子・蘇我馬子ら六人の聴講者が侍している。階下には1面に蓮花を散らして、これで下の孝養図と区分される。又孝養図の方は、太子が柄香炉を持って礼盤上に正面向きに立ち、小野妹子ら二人が左右に侍している。裏書から、天正六年(1578)に高田専修寺の真智から満性寺舜玄に下付されたものとわかる。制作は、この下付年よりやや古い室町時代中頃と考えられる。

PageTop