日本霊異記〈巻中下〉

分類国指定
種別書籍・典籍
所在地名古屋市中区大須
所有者宝生院
指定年月日M38.4.4
時代鎌倉
詳細解説縦29.4㎝横巻中20m16.3㎝巻下21m10.3㎝
『日本霊異記}』は奈良薬師寺の僧景戒の撰で弘仁13年(822)成立。正しくは「日本国現報善悪霊異記」と題し、116話(現存本系)からなる仏教説話集である。人間の行為が、仏によってたちまち結果を判定される現報善悪を説いており、その点、後世説話集の因果応報とは違う。
本書は鎌倉時代の写本で巻子本仕立、界線を引いている。上巻は欠本、各巻別筆で両巻とも前部を欠き、序文の中途より始まる。中巻は42話、下巻は39話からなっており、各篇末に訓釈があり、本文は校合し、各巻末に「一交了」と記している。
霊異記の伝本は5種知られているが、上中下三巻揃ったものがなく、本書は中下巻のかなりの部分を持つ重要伝本である。

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