染分綸子地御所車花鳥文様繍箔小袖

分類国指定
種別工芸
所在地名古屋市中区栄
所有者J.フロントリテイリング史料館
指定年月日H23.6.27
時代江戸初期
詳細解説表は綸子地、裏は紅平絹の袷仕立ての小袖である。表地を黒紅、紅、白の三色で直線や曲線を複雑に組み合わせ、不定形に染め分けている。松や御所車、鳳凰をはじめ、種々の文様を金摺箔、刺繍、絞りの技法で表す。江戸時代初期に流行したいわゆる「慶長小袖」は複雑な区画構成の中に、精緻な文様を集合的に配置することが特徴の一つに挙げられる。本小袖にはそれがよく表されており、その意匠の見事さ、文様の配置が巧みであるなど特筆すべき1領である。遺例が少ない江戸時代初期の優品である。

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