木製漆塗彩色金銅種子装五輪塔(性海双円塔) 附 塔内納入品

分類国指定
種別工芸
所在地稲沢市大塚南
所有者性海寺
指定年月日H5.6.10
時代鎌倉 弘安6
詳細解説高さ48.5cm
五輪塔は上部から空、風、火、水、地の五輪から成る石造が普通であるが、これは木造黒漆塗である。五輪のうち火輪は材質がちがい虫蝕甚だしく漆箔の剥落もひどいが他は材質堅くケヤキともいわれる。五輪各正面には金銅板で梵字を切抜いて、しかも一方を裏返して相対的に釘づけし、かなり装飾的な表現を示している。
 火輪の形式は作風からみて鎌倉様式と見られるが、その他の諸輪は後補のように見受けられる。それにしても室町期であろう。
石造の五輪塔は全国に数多いが木造のものは甚だ稀であり、かつ年代的にも注目さるべき遺品である。

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