僧月僲作品群

分類県指定
種別絵画
所在地岡崎市伊賀町 岡崎市高隆寺町 岡崎市美術博物館(一部寄託)
所有者昌光律寺
指定年月日S30.6.6
時代江戸
詳細解説障壁画他六十面 月僊筆
本作品群は 襖、杉戸、屏風、衝立、掛け軸等様々なものに描かれる。画題も人物・花鳥・山水の多岐にわたる。このうち中国人物を描いた襖絵には、細密に描写された顔貌をした中国風俗の痩身人物が横向けた身体の上半を傾ける姿勢に合わせて衣服の皺を整える写生画風に描かれる。山水には、応挙風の陰影を持つ山並みに蕪村的な松樹を並べるような表現もみられる。昌光律寺第7代萬空と親交のあったことでこれらの作品群が制作されたと伝えられる。月僊(1741-1809)名古屋生。江戸増上寺・知恩院などに修行した浄土宗の僧で伊勢大火罹災者の救済などに尽くした。京で円山応挙に師事して写実画風を学習し、また与謝蕪村の影響も受けて、独自の画風を確立した。山水・人物を得意とした。

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