木造愛染明王坐像
分類 | 国指定 |
---|---|
種別 | 彫刻 |
所在地 | あま市甚目寺東門前 |
所有者 | 甚目寺 |
指定年月日 | H24.9.6 |
時代 | 鎌倉 |
詳細解説 | 愛染明王は、愛欲などの迷いがそのまま悟りにつながることを示す密教(みっきょう)の神である。本像は、弘安7年(1284年)の文書により、東密(とうみつ)岩蔵流(いわくらりゅう)の祖である良胤(りょういん)の弟子、浄胤(じょういん)らが師の等身大に造ったことが判明しており、鎌倉時代の造像である。寄木造(よせぎづくり)で、頭部は獅子冠(ししかん)をかぶり、憤怒相(ふんぬそう)ではあるが比較的穏健美麗である。 近年、本像の内部に胎内仏(たいないぶつ)が納められていることがわかり、解体修理時の調査で、胎内仏も愛染明王坐像であることが判明した。胎内仏の像高は6.6㎝で、口径縦9.8㎝の合子(ごうす)内部に納められており、本像内部に設置した腕木(うでき)の上に納入されていた。 本像は、像内に胎内仏が納められているなど、鎌倉時代愛染明王像の中で貴重な作例といえる。 |
はじめに
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
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※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
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