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木造観音菩薩〈梵天/帝釈天〉立像

分類国指定
種別彫刻
所在地岡崎市滝町
所有者滝山寺
指定年月日S56.6.9
時代鎌倉
詳細解説高さ観音菩薩174.4cm、梵天106.5cm、帝釈天104.9cm。桧材、寄木造(よせぎづくり)、彩色。
滝山寺本堂に客仏(きゃくぶつ)として安置される三尊像で、縁起によれば、本三尊は源頼朝の三回忌にあたる正治3年(1201)、追善供養のために鎌倉時代初期の著名な仏師運慶とその子息湛慶によって製作された。中尊の観音菩薩像は頼朝と等身に造り、像内には彼の鬢(びん)の毛と歯を納めたという。X線透視撮影によって頭部内に納入品の存在が確認されたが、目下何であるかは不明である。
現在、像表面には後補の極彩色が施され、著しく尊容を損ねてはいるが、木部は健全で、三尊とも頭体の均衡がよく、充実した姿態を装飾性を加味しながら自然に彫成している。ことに中尊像は、文治5年(1189)運慶作の神奈川県浄楽寺阿弥陀三尊像(重要文化財)の両脇侍(わきじ)像の表現に近い。

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