木造慈恵大師坐像(大師堂安置)

分類国指定
種別彫刻
所在地岡崎市真福寺町
所有者真福寺
指定年月日S16.11.6
時代鎌倉 文永11
詳細解説高さ87cm、桧材、寄木造(よせぎづくり)、玉眼(ぎょくがん)。
大師堂安置の本像は、胎内の嵌め板に文永11年(1274)以下かなりの長文の墨書がある。慈恵大師(元三大師)の像は共通の特色があり、比叡山中興の祖師として鎌倉末期に数多くの肖像が造られているが、記年銘のある本像は貴重である。
つり上がった眼、瞼に沿ってつくられた強い皺、鼻梁(びりょう)上端の結節、太く高い眉、波状線のある額など大師像共通の容貌であるが、本像にあっては比較的それらが穏やかに表現され、多少の類型化を思わせる点も認められる。
文永11年造立の三躯の内の一体であることが胎内銘によって判明している。

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