絹本著色聖宝像

分類国指定
種別絵画
所在地春日井市田楽町
所有者林昌院
指定年月日H4.6.21
時代南北朝
詳細解説一幅 縦124.5cm、横111.5cm
醍醐寺の開山である理源大師聖宝(832~909)の肖像画である。本図は、聖宝が右手に五鈷杵を持ち、左手に袈裟の端を握り、牀座上に坐すところが描かれる。この姿は、上醍醐の開山堂に安置されている彫像の聖宝像と一致している。上醍醐開山堂の像は、弘長元年(1261)に再興された像であるが、聖宝を描くときの規範となったである。本図には、旧裱背墨書銘が伝えられており、かつて醍醐寺に伝えられていたことがわかる。また、現在の裱背墨書銘には、応永二十五年(1418)の年紀があり、これを修理銘とすれば、本図の制作はもう少し古くなり、南北朝~室町時代初期ということになる。いずれにしても、現状では最も古い聖宝の画像であり、貴重な作例といえる。

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