絹本墨画淡彩如意輪観音図

分類国指定
種別絵画
所在地岡崎市鴨田町
所有者大樹寺
指定年月日S29.3.20
時代鎌倉末期
詳細解説一幅 縦8.5cm、横36.7cm
二臂の観音が岩上に坐すところを描いたものである。画面上部に賛があり、鏡堂覚円(1244~1306)が建長寺董山の時期(永仁末年より正安2年(1300年前後)の間)に着賛したことが知られ、絵もこの時期と思われる。本図はその細緻な用筆など一見宋画を思わせるところもあるが、像容は温和で、皴法、衣文線も柔らかく、我国の制作と考えるべきであろう。後年の漢画的手法を示す仏画の先蹤として覚円の着賛と共に価値が高い。本図は家康の父松平清康が大樹寺に寄進したものである。

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