紙本著色織田信長像〈狩野元秀筆〉

分類国指定
種別絵画
所在地豊田市小坂本町 豊田市美術館(寄託)
所有者長興寺
指定年月日S10.4.30
時代桃山
詳細解説一幅 絹本着色 70.0×31.2cm 与語正勝寄進銘有り
信長一周忌の天正11年(1583)6月2日に、信長家臣与語久三郎正勝が報恩のために狩野元秀に肖像画を描かせて、兵火で焼けたのち再建に手を貸した長興寺に寄進したと寄進銘にある。本肖像は供養礼拝用の追慕像である。本図は、上畳に信長が頭に被り物を付けず、肩に桐紋が付いたきれいな緑色の肩衣姿で高麗縁の座す姿である。肩衣の肩の線が水平に真っ直ぐ伸びていることは、天正・慶長頃特有の形態を描いている。右手には扇を持ち、左手は軽く握り、脇に小太刀を差している。信長の面貌は、顎の尖った卵形の顔に、目鼻が鮮明に描かれる。細い眉の下に二重瞼のアーモンド形の目には中央に瞳を描きこまれ、長い大きな鼻に比して小さな口の上に「八」の字の鬚がほぼ真横に伸び、尖った顎の先にも鬚が蓄えられている。身体を正面に向けて顔をやや右向きにした像の構成は 縦に細長い二等辺三角形を形作る当時の狩野派の典型的な肖像画構成である。筆者狩野元秀の父は、狩野永徳の弟宗秀である。
常時は所定の施設に保管している。

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