絹本著色善光寺如来絵伝

分類国指定
種別絵画
所在地岡崎市大和町
所有者妙源寺
指定年月日T7.4.8
時代鎌倉
詳細解説三幅 縦124㎝、横79㎝
長野県善光寺の一光三尊仏の三国伝来譚『善光寺縁起』を絵画化したもので、同市の満性寺本、安城市本證寺本とともに、中世成立の代表的な善光寺如来絵伝として知られている。第一幅は、天竺と百済における一光三尊仏の誕生と利生が描かれる。下段は、天竺の月蓋長者の愛娘如是姫の罹病と月蓋長者の釈尊への帰依、中段は目蓮尊者と竜王との対面と、一光三尊仏の誕生、そして最上段に、百済での利生と日本への出港が描かれる。第二幅以降は、縁起の日本編へと移る。第二幅は、最上段の欽明天皇の内裏での一光三尊仏献上からはじまり、疫病流行、物部遠許志・守屋父子による廃仏毀釈、内裏炎上が描かれる。最下段には、聖徳太子による物部氏征伐「守屋合戦」が大きく描かれる。第三幅では、善光寺大檀那の本田善光と一光三尊仏の邂逅から、善光寺創建までが、下から上へと展開する。途中、善光の息子の善佐と、皇極天皇の堕地獄蘇生譚が挟まれ、最上段左上に、善光寺伽藍が描かれる。

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