旧伊勢郵便局舎(宇治山田郵便局舎)
分類 | 国指定 |
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種別 | 建造物 |
所在地 | 犬山市内山 |
所有者 | 日本郵政株式会社 |
指定年月日 | H11.5.13 |
時代 | 明治42 |
詳細解説 | 明治4年(1871)、東京の江戸橋に日本最初の郵便役所が建てられ、近代郵便事業が開始された。伊勢の宇治山田にも明治5年(1872)わずか4坪(13.2m2)の小さな役所が開業した。事業の拡大につれて、宇治山田郵便局は移転に次ぐ移転を重ね、明治42年(1909)伊勢外宮前の角地にこの建物を新築した。 木造平屋建銅板葺で、中央に円錐形の屋根を頂き、両翼屋には寄棟の屋根を伏せており、正面の左右には小ドームの載る角塔を建てている。外装はハーフティンバー様式で、漆喰塗と下見板張の壁が使い分けられ、欄間部分には漆喰塗のレリーフが施されている。窓には3段或いは4段の回転窓が付けられているが、これは他に余り例を見ない形式である。ドーム以外の屋根は天然スレート葺であったが、移築に当り銅板葺に改めた。 入口を入ると「公衆溜」と呼ばれたホールがあり、周囲にカウンターが廻らされている。ホールの天井は、周りより一段高く、高窓から光を入れている。天井中心からはチューリップ型のシャンデリアが下げられている。このように公衆用のホールを中心に据えた形は、新時代の計画といえよう。(西尾雅敏) |
はじめに
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
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※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
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