旧菅島燈台付属官舎〈主屋 附(日時計1個/菅島燈臺地圖1枚)/倉庫〉

分類国指定
種別建造物
所在地犬山市内山
所有者公益財団法人 明治村
指定年月日S43.4.25
時代明治6
詳細解説菅島燈台は、伊勢湾の入口、鳥羽沖合の菅島に建てられた。品川燈台がフランス人技術者によって建てられたのに対し、菅島燈台はブラントンを頭とする工部省燈台局のイギリス人技術者の設計監理になる。明治初期の洋式燈台では、燈火の管理も外国人によっておこなわれたため、付属官舎も煉瓦造の洋式住宅が建てられた。正面ベランダの左端に便所が作られ、建物内は主要5部屋と台所と小さな物入れに別れ、油庫が別棟となっている。
イギリス積煉瓦造の壁に木造の洋小屋を組み、桟瓦を葺く。軒樋は鉄板の折板で三角形断面である。ベランダの出入口は内開きのガラス扉に外開きの鎧戸(よろいど)を備え、上部に半円形の欄間を開ける。窓は上げ下げ窓でやはり鎧戸を備えている。各窓上部の煉瓦積みは水平アーチとして積まれている。外部周りの塗装は白ペンキであるが、内部建具、幅木などの塗装は木目塗である。
建物に使われた煉瓦や瓦は地元の産で、近くの島、渡鹿野島(わだかのじま)の瓦屋竹内仙太郎が焼いた旨の刻印がある。(西尾雅敏)

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