旧西郷従道住宅(旧所在 東京都目黒区上目黒)
| 分類 | 国指定 |
|---|---|
| 種別 | 建造物 |
| 所在地 | 犬山市内山 |
| 所有者 | 公益財団法人 明治村 |
| 指定年月日 | S40.5.29 |
| 時代 | 明治 |
| 詳細解説 | 木造銅板葺のこの洋館は、明治10年代のはじめ西郷隆盛の弟西郷従道(つぐみち)が東京上目黒の自邸内に建てた物である。在日外交官との接触も多く、「西郷山」と呼ばれるほどの広い敷地内に、和風本館と少し隔てて接客の場として設けた。 在日中のフランス人建築家レスカスの設計と考えられ、当時のフランスで見られた住宅の典型である。2階各室には内開きのガラス戸に加えて外開きの鎧戸が付けられて、窓台が低いため、間に鉄製の手摺が渡されている。窓上のカーテンボックス、手摺、扉金具、天井に張られた型押しの鉄板など、内部を飾る部品は殆ど舶来品と思われる。特に玄関ホール正面にある回り階段は、姿が美しいだけでなく、昇り降りが楽な優れたものである。日本的なものでは、2階主室の暖炉額縁飾りは日本で焼かれた焼き物で、日本三景と富士山が描かれている。また、1階玄関横の婦人室暖炉額縁は漆塗である。 地震国日本の事情に添った工夫がある。軽い屋根材(解体時鉄板であったが、移築に当り保存のため銅板に改めた)を葺き、壁の下方に煉瓦を錘代わりに埋め込み、建物の浮き上がりを防いでいる。(西尾雅敏) |
はじめに
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
