尾張大国霊神社拝殿 附(棟札3枚/重修拝殿記1冊)
分類 | 国指定 |
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種別 | 建造物 |
所在地 | 稲沢市国府宮 |
所有者 | 尾張大国霊神社 |
指定年月日 | S30.6.22 |
時代 | 江戸前期 |
詳細解説 | 当社は、国府宮あるいは尾張総社とも云い、社伝によれば崇神天皇7年の創建と伝えられ、延喜式(えんぎしき)神名帳にのる古社である。社殿配置は、当地方に広く分布する尾張造で構成され、南から楼門、蕃塀(不浄除)、拝殿、祭文殿、釣殿、本殿をほぼ一列に並べ、祭文殿の左右に廻廊を延ばし、廻廊から延びる瑞垣(みずがき)で本殿を囲み神域を形成する。尾張造では、この拝殿や津島神社拝殿(津島市)のように縦長平面・切妻造・妻入の拝殿形式がとられている。拝殿の建立年代は、斗栱・蟇股(かえるまた)などの細部意匠から判断すると江戸時代前期と考えられるが、天保の修理で一部の材が取り替えられている。 拝殿は、桁行5間(7.97m)、梁間3間(10.35m)、一重切妻造、檜皮葺、妻入の縦長平面をとる。柱は総丸柱で、壁や建具はなく開放され、低い床板を張る。組物は舟肘木(ふなひじき)が用いられている。主柱と側柱(庇柱)間には繋虹梁(つなぎこうりょう)をいれ、中央の主屋部分には小組格天井を張る。妻飾りは、2本の斜材を入れる豕扠首(いのこさす)で、猪目懸魚(いのめげぎょ)をつる。この拝殿は、縦長平面で簡素な構成をとり、意匠的にも垂木の反り・舟肘木・妻飾などに旧態を伝え、二軒疎垂木・小舞打ちや小組格天井など、社格の高い拝殿形式を示し、神社建築らしく伝統的な和様に終始している。(沢田多喜二) |
はじめに
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
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※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
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