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09-08-01. 昔ばなしの広場 かばやきが泳いでいた

資料ID318
名前(漢字)ムカシバナシノヒロバ カバヤキガオヨイデイタ
名前(英語)Kabayaki (grilled eel on a skewer) was swimming, a square for the folklore
テーマみどりの散歩道コース
コース09.呑川・自由が丘コース
コンテンツ08.東京工業大学
資料紹介「運動場には春の日がいっぱいに注いでいますね。みんな、足の下を見てごらんなさい。これから先生の話をきいて、いろいろなことを想像してみてください」
先生はことばをつづけて、
「足もとには、草がいっぱいはえています。すぐ目の前に、ホラ、チョロチョロと音がして、小川が流れていますよ。きれいな水でしょう。川岸には草がたれ下がっていて、赤っぽい粘土と白っぽい粘土がしまになっていますよ。ホラ、よく見てください。石ころのわきの粘土の中に小さい穴があるでしょう」
「アル、アル」
話につりこまれた子供たちが返事をしました。
「ホラ、穴から何か首を出したよ」
「にょろ、にょろっとね。ホラ、出てきた。かばやきが泳いでいる」
「あっ、わかった」
「ウナギだ!」
「ワハハ…」
「おーい、とれたぞ」
「かばやきがとれた!」
どの子供たちも川に入って大騒ぎしながら、手づかみで、このウナギたちをつかまえたことがあるのでした。
むかしは呑川にも立会川にも、目黒川にも、ドジョウやウナギや、そのほかの小魚類がたくさん住んでいました。
そして、川の水が少しぬるんでくると、着物をまくり上げて、川の魚を追い回しました。
六月が過ぎると、水あびをしました。ウナギも、ドジョウも、大きな声を出し、水しぶきをはね上げる子供たちに、どんなにか驚いて逃げ回ったことでしょう。
データ利用条件教育目的での使用については、権利所有者の許可は必要ありません。
コース紹介https://jmapps.ne.jp/9093/det.html?data_id=266
コンテンツ紹介https://jmapps.ne.jp/9093/det.html?data_id=317

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