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05-08-05. 昔ばなしの広場「鷹居の松」

資料ID209
名前(読み)ムカシバナシ ノ ヒロバ「タカスエ ノ マツ」
名前(英語)Pine tree of Takasue, a square for the folklore. Takasue means The role of a falconer who tames falcons and engages in falconry.
テーマみどりの散歩道コース
コース05.不動コース
コンテンツ08目黒不動尊(瀧泉寺)
資料紹介三代将軍家光公は、鷹丸というタカをたいへん可愛がっていました。この若いタ力は、羽を一うちして上昇し半旋回して急下降、足には必ず鳥をとらえて来たといいます。
寛永二年の秋、家光公が鷹狩の途中、鷹丸をつれて瀧泉寺に立ち寄ったときのことです。何に驚いたのか鷹匠(タカジョウ)の肩にとまっていた鷹丸が急にバサッという音を残して雲の中に消えしまったのです。鷹匠たちは青くなって追いかけました。臣たちは八方に散って藪や木株のかげ、木の枝の上など探しましたが一向に見つかりません。一時(イットキ)……二時(フタトキ)……。
「まだ見当らぬか」家光公は空を見上げていました。
「それでは拙僧(セッソウ)が秘法を修してみましょう」
瀧泉寺の生順というお坊様は不動明王を念じて火を焚(タ)き祈りはじめました。すると夕日が西の森の上に来たころ、バサバサッという羽音がしてついにタカは格好のよい松の梢に帰って米ました。
「あっ。鷹丸様だ」
鷹丸は西の空をするどい眼で見据えて微動(ビドウ)もしませんでした。縞もようの胸毛が夕日に茜色(アカネイロ)に染まっていました。
「鷹丸、おりてこい」
静かな中に将軍の声がひびきました。鷹丸は鷹匠の肩におりて来て鳥かごの中に入りました。ほっとした顔、驚いた顔いろいろです。なによりも鳥を呼びもどすことのできた坊様の法力に感心したのは家光公でした。その後目黒のお不動様は霊験あらたかな仏様として武士も町人もこぞってお参りするようになったそうです。夕カがおりてきた松は鷹居の松と呼ばれて長い間江戸庶民に親しまれました。現代でも何代かを数える松が植えられており、かつての場景を思い描くことができます。
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コース紹介https://jmapps.ne.jp/9093/det.html?data_id=184
コンテンツ紹介https://jmapps.ne.jp/9093/det.html?data_id=204
 徳川 家光

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