冬の陽だまりの壽福寺。山門の左手に庚申さま、右手にお地蔵さま
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02-05-00. 壽福寺
資料ID | 103 |
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名前(読み) | ジュ フク ジ |
名前(英語) | Jufukuji Temple |
テーマ | みどりの散歩道コース |
コース | 02.東山貝塚・蛇崩川コース |
コンテンツ | 05.寿福寺 |
資料紹介 | 目黒区内には長い歴史を刻む数々のお寺があります。野沢通り沿いの新清山観明院壽福寺も、そんな古寺の一つです。このお寺を開いたのは、天台宗の高僧であった大阿闇梨鳳算大和尚(ダイアジュリホウサン ダイオショウ)でした。江戸時代の初め、元和(ゲンナ)元年(1615)と伝えられています。しかし、境内にある鎌倉時代の板碑から、草創(ソウソウ)は更にさかのぼるものと思われます。 門前から一直線に続く長い参道を進むと、突き当たりが本堂です。この本堂は昭和50年(1975)に建て替えられたもので、中には江戸初期の彫刻師・法橋三橋靱負(ユキエ)が弟子伝之丞(デンノジョウ)とともに作った木彫彩色の青面金剛立像が祀られています。また門前には、相生地蔵(アイオイ ジゾウ)と呼ばれ信仰されている2尊の延命地蔵尊や、庚申塔(コウシン トウ)などが立っています。諏訪山の烏森稲荷神社は、元禄(ゲンロク)の頃(1688年から1704年)に当寺境内の稲荷社を移したものといわれています。 「権兵衛が種まきや、カラスがほじる…」の俗謡(ゾクヨウ)で有名な種まき権兵衛こと、川井権兵衛さん。元は町田のお百姓だったこの人ゆかりの川井家のお墓が、壽福寺と野沢通りを隔てた反対側の墓地にあります。権兵衛さんは、駒場野では知られたキジ捕りの名人で、その腕を見込まれて、お上から綱差(ツナサシ)役に任命されました。綱差役とは将軍家が鷹狩を催す時、万が一獲物が取れなかった時に備え、キジやウズラなどを捕えて飼育しておく役をいいます。これにより出世した権兵衛さんは苗字帯刀を許され、川井姓を名乗るようになりました。網差役は世襲制で、初代の権兵衛さんのあとは代々、川井家の者がこの役を引き継いできました。ところで、同家には網差などに関する代々の記録集ともいえる川井家文書が残されています。この文書は大変に貴重なもので、区指定有形文化財(古文書)となっており、現在はめぐろ歴史資料館に寄託されています。 |
データ利用条件 | 教育目的での使用については、権利所有者の許可は必要ありません。 |
コース紹介 | https://jmapps.ne.jp/9093/det.html?data_id=121 |
関連人物名 | 法橋三橋靱負 |
伝之丞 | |
川井 権兵衛 | |
大阿闇梨鳳算大和尚 |