牡丹(紅)

大分類作品
中分類日本画
部門No.220
作家小林 古径
作品名(よみ)ぼたん(くれない)
作品名(英文)Red Peony
サイズ47.7×63.8
制作年(和暦)昭和19
制作年(西暦)1944年頃
技法・装幀紙本墨画着彩・軸装
素材(英文)sumi and color on paper
作品解説古径の作品は写実性と装飾性を融合させ、実直な線と厳選された色彩で常に清廉な風情と品格をかもしだしている《牡丹(白)》《牡丹(紅)》のいずれも、墨のたらしこみを多様した古径らしい作品だが、制作年の少し早い《牡丹(白)》は、枝葉を墨だけで描き葉脈までも大胆に省略している。作者独自の研ぎ澄まされた洞察力と確かな技術によって、純白の牡丹をより美しく清らかなすがたに熟成した作品である。一方、後に描かれた《牡丹(紅)》はふくよかに描かれた紅色の花弁や葉脈の表現など、先の作品に比較するとわずかだが写実的に描かれ現実感あるものにし、静謐なすがたのなかにもどこか時のうつろいを感じさせる作品にしあげている。いずれも牡丹の内に秘めた魅力を描く作者の気高い精神性がよく反映された美しい作品である。

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