晶子チャン

作者竹久夢二
技法・形態墨・顔料/紙
制作年昭和7年(1932)3月20日付
概要椅子に腰掛ける幼い少女の全身像。簡略な墨筆の線と淡い朱色という単純な色彩から、その無垢なまなざしと赤いセーターの質感までが伝わってくる。墨の線は水を多く含む部分とかすれた部分とがあり、それらの線の特徴を発揮し、柔らかな印象に仕上げている。
夢二がこどもを描いた作品やこどものために描いた作品などは、夢二の「こども絵」として評価されている。本作はそれに類するものであり、幼くかよわきものへと向けられたあたたかなまなざしが感じられる。
商店経営者・詩人の外川明が、1932年3月にアメリカ・ロサンゼルスのオリンピックホテルで開かれた夢二の展覧会場を訪れた際、その長女・晶子を見て、夢二が思わず椅子に抱き上げてスケッチし、色を施したものだという。画面には「晶子チヤン/ Mar 20 1932/ by Yume」と墨筆している。

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