『道遙か』東京美術学校玄関

登録番号030477
材料・技法素描
制作年1991
サイズ31.5×24.0cm
作品解説「上野の美術学校はさながら難民キャンプの様相を呈していた。しかし、一面の焼け野原の中で、ここにはものを造る気迫がみなぎっていた。日本画科は安田靫彦、小林古径両教授のもと「自由に描く」が指導理念だった。しかし、自由にやれと言われても、入学するまで日本画の絵の具を見たこともなかった初心者にとっては不自由このうえない。学校に行けば教えてくれるものと思っていたのに、もっとも基本的なにかわや顔料の溶き方の説明を、一度受けただけだった。「あとは失敗しながら経験を積んで覚えて下さい」と言うのだが、皆目見当もつかず、暗中模索の日々が始まった。絵の具と格闘しながら、さすがに時間がたてば、一通り描けるようになる。そうなれば新たな悩みにさいなまれるようになった。今度は根本的な問題だった。何をどう描くべきか自分で分からなくなったのだ。」

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