シルクロード行くキャラバン(らくだ隊)ー東・太陽ー

登録番号010020
材料・技法本画
制作年2005
サイズ171.0×364.0cm
作品解説山梨県北杜市に平山郁夫シルクロード美術館を開館した2004年夏、一番大きな展示室をらくだ隊の大作で埋め尽くしたいとの思いがこみ上げ、大シルクロードのシリーズ制作がはじまった。シルクロードは民族も文化も宗教も異なった人びとを繋ぐ道である。

 晩年の平山郁夫はシルクロードの砂漠を往来するラクダのキャラバンを描く「大シルクロード・シリーズ」を相次いで発表した。それは画家が終生、描き続けてきたシルクロード絵画の集大成ともいうべき連作である。シリーズでは群青色とオレンジ色を基調とした作品が対になり、夜と朝、月と太陽が対比されている。
 本作はシリーズ最初の作品で、「古城」を中心に月光の砂漠を進むキャラバンと早朝のキャラバンとの三部作である。平山が繰り返し描いたキャラバン隊は、悠久の時を超え、シルクロードを通じて行われた交流の象徴であり、そこにはシルクロードを往来した、いにしえの旅人たちに対する画家の憧憬の念が込められているのかもしれない。

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