提供:京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター

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11_778

コレクション名石黒宗麿陶片コレクション
技法彩瓷
資料番号11_778
年代昭和時代
地域京都府
解説素地に白化粧して透明釉を施し、高温焼成する。その上に低温で溶ける絵具を使って、白地にさまざまな模様を施した。たとえば、鉛の入った茶色の絵の具で格子文を描いているが、こうした技法は、九世紀にメソポタミアからイランに流行したペルシャ壺に見られる。また芋版技法を取り入れた器の側面には、規則正しく茶色の上絵の具を押し付け、表面を埋め尽くしている。
*陶片の分類方法および解説文は『石黒宗麿のすべて』(読売新聞社・美術館連絡協議会、2015年)、大西政太郎『陶芸の釉薬 理論と調合の実際』(理工学社、1976年)を参照しています。
執筆者京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター員 中村 裕太

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