提供:京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター

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07_380

コレクション名石黒宗麿陶片コレクション
技法黒釉
資料番号07_380
年代昭和時代
地域京都府
解説黒釉の誕生は漢代とされ、三国、南北朝を経て唐、宋代には高品質なやきものが作られた。約162%の鉄分を含む釉薬は、酸化焼成で黒く発色する。鉄分を減らし、還元焼成(窯を酸素不足の状態)にすると青磁になる。柿釉を含め、鉄を主成分とする釉薬を用いた陶器作りを鉄釉陶器と称する。石黒は、よく乾いた椋の木の葉を器に入れる手法で木の葉天目を再現することに成功した。
*陶片の分類方法および解説文は『石黒宗麿のすべて』(読売新聞社・美術館連絡協議会、2015年)、大西政太郎『陶芸の釉薬 理論と調合の実際』(理工学社、1976年)を参照しています。
執筆者京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター員 中村 裕太

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