赤い兎

制作年1949
制作者岡本太郎 Taro OKAMOTO
C.no0464
購入・寄贈年月1978/7/1
材質・技法キャンヴァス・油絵具
寸法1:height65
寸法1:width100
Work TitleRed Rabbit
作品解説「赤い兎を上げましょう」これは岡本太郎がこの作品に寄せた詩です。彼の言葉の中には、しばしば赤い兎が登場しますが、彼自身によれば赤い兎とは心臓のことだそうてす。一つしかない心臓をあげるということは、すなわち命を捧げるということにほかなりません。では、自分の大切な心臓=命をいったい誰にあげようというのてしょうか。《赤い兎》は第1回日本アンデパンダン展に出品されました。無鑑査・無褒賞方式のアンデパンダン展は、パリで生まれた自由に出品てきる展覧会です。1932年、彼はフランス滞存中にサロン・デ・シュルアンデパンダン展に出品しています。自由をうたったアンデパンダン展が日本ても開かれるとあって、彼の期待は大きかったに違いありません。とすれば「上げましょう」とは、来るべき新しい自由な芸術に一生を捧げるという、彼の決意を打ち出した言葉なのてはないでしょうか。
(『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.66)

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