横たわる人物

制作年1977
制作者フランシス・ベーコン Francis BACON
C.no0040
購入・寄贈年月1979/12/1
材質・技法キャンヴァス・油絵具,パステル
寸法1:height198
寸法1:width147.5
Work TitleLying Figure
作品解説裸の男がテーブルの上に横たわっています。テーブルの脚は獣の足てす。床には獣の影が見えるてしょう。角のある牡牛でしょうか。男の背後に凹面鏡があり、男の後姿が映りこんています。男の前には、白い紙のようなものがあり、文字がバラバラになっています。タテ長の画面で、すが、全体は円が支配しており、円形と牡牛が、闘牛場を連想させます。モデルはフランスの詩人で民俗学者のミシェル・レリス。(1901~1990)。エロスと死をめぐる闘牛を論じた著作があります。画面を支配している色はオレンジ色と水色です。聞く分にはさわやかなイメージですが、実際は少し黒色を混ぜたせいで不気味な印象を与えます。さらに表面のざらつきが不愉快さを増長させます。文字=ロゴスの解体と喪失によって、血と肉の人間の獣性を示唆しているのてしょうか。作品保護のアクリル板には、作品を見るあなた自身が写り込みます。あなたもまた絵の一部なのです。反射するアクリル板の使用もまた、ベーコンの指定です。
(『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.44)

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