武蔵野秋景望富岳之図
| 制作年 | 1898 |
|---|---|
| 制作者 | 菱田春草 Shunso HISHIDA |
| C.no | 0152 |
| 購入・寄贈年月 | 1982/7/1 |
| 材質・技法 | 絹布・岩絵具 |
| 寸法1:height | 110 |
| 寸法1:width | 193 |
| Work Title | Musashino in Autumn with a distant View of Mt.Fuji |
| 作品解説 | 日本美術院が創立された年の第5回日本絵画協会・第1回日本美術院連合絵画共進会に出品し、高位の銅牌を受賞した春草初期の作品。美しい色彩、羽を休める鳥の姿や秋草の表現から、春草の詩的で抒情的な資質が見てとれます。伝統的な画題を扱いながらも、広漠たる武蔵野の空気の様子、地平線の上空にかすかに漏れる光の表現には、後に日本画が重視していた線画を否定し、没線彩色描法によって空間や光を表そうとする大胆な試みへの前兆が見られます。画中に描かれた秋風に立ち向かう烏の姿は、当時、内紛で東京美術学校を追われた師・岡倉天心の苦境と、どんな困難にも立ち向かっていこうとする春草自らの強い決意を表しているのかもしれません。 (『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.82) |
