空間の中の線の構成 No. 2
| 制作年 | 1949 |
|---|---|
| 制作者 | ナウム・ガボ Naum GABO |
| C.no | 0089 |
| 購入・寄贈年月 | 1988/3/1 |
| 材質・技法 | プラスチック・ナイロン |
| 寸法1:height | 20 |
| 寸法1:depth | 40 |
| 寸法1:width | 18 |
| Work Title | Linear Construction in Space No. 2 |
| 作品解説 | 流線型のプラスチックフレームに透明なナイロン糸がぴんと張り巡らされ、中央部で規則的に交差しています。まるて数式を立体化した数珂模型か三次元グラフのようです。ガボはキュビスムに影響を受け、初期は人体をいくつかの平面で構成した彫刻を制作していましたが、次第に抽象の度合いを高め、この作品のように規則に基づいた幾何学的な構成を追究するようになりました。透明なナイロン糸て構成されたこの作品ては、作品自体に空間が取り込まれることで作品と外部の境界をなくすとともに、光を透過する素材により軽やかさを感じさせます。伝統的な彫刻の概念を覆す、空間と重力から解放された全く新しい彫刻表現てです。また、ガボの論理的な構成と新素材の使用には、純粋に個人的な関心だけではなく、当時のロシアの社会的、政冶的な状況も関連しています。ソビエト革命後の政府は、科学やテクノロジーと芸術とが境界なく結びつくことて理想社会が実現できるという政治的理念を持っていました。数理模型のような造形と新素材の使用にもその理念を見ることがてきるてしょう。 (『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.33) |
