制作年1966
制作者奥田元宋 Genso OKUDA
C.no1533
購入・寄贈年月1996/6/1
材質・技法和紙・岩絵具
寸法1:height226.0
寸法1:width157.0
Work TitleMount Tsurugi
作品解説1966年の第21回富山県美術展の審査員として来県の折に、山の息づかいを肌で感じてみたいと、剱岳を実際に登山取材し、日展に出品した富山県ゆかりの作品です。モチーフの山については、奥田自身「私は山に囲まれた田舎町で生まれ育ったためか、山が好きだ。それも険しい山を好んで描いてきた。磐梯山、妙義山、谷川岳、上高地など、これまで何度絵のモチーフにしてきたかわからない。」と原風景としての山への思いを語っています。この作品では、鍛岳の姿を雄大に、そして仙人池に朝焼けで赤く変化した剱岳が倒影した美しさを鮮烈に表現しています。山の朱色と空の青色、そして鏡のように映りこんだ湖を明澄に描いた作品です。剱岳は、奥田の描きたい理想の山だったので、しょう。本作の後にも、剱岳を題材とした作品を描いています。
(『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.90)

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