太陽の雄しべ
| 制作年 | 1989 |
|---|---|
| 制作者 | 草間彌生 Yayoi KUSAMA |
| C.no | 1318 |
| 購入・寄贈年月 | 1999/3/1 |
| 材質・技法 | ミクストメディア |
| 寸法1:height | 240 |
| 寸法1:depth | 19 |
| 寸法1:width | 560 |
| Work Title | Stamens in the Sun |
| 作品解説 | 草間彌生の作品は、幻覚や幻聴といった精神的な病を彼女が乗り越えるために展開したと言われています。国籍や性別の枠を超えた強烈なオリジナリティ、その多角的なアーティスト活動で世界中の人を魅了しています。この作品は、セックスヘの嫌悪感、恐怖感を克服するためにつくった突起物・ファルス(男根)のオプジェを無数に設置するシリーズとの関連の中て語ることができるてしょう。花の生殖器官である雄しべと雌しべや胚珠などをイメージさせるとともに、強迫観念を感じさせる題名です。タテ6段、ヨコ20列、合計120個の箱が整然と並んています。赤い棒状の雄しべが赤に染める箱の中の白い「つめもの」は、花びらのようにも見えます。あるいは「赤」から、人間の血液や鮮烈な太陽の光を連想する人もいるでしょう。また120の箱の集積から発散される強烈な生命力を感じることもできるでしょう。愛と死をめぐる草間からの強烈なメッセージが込められている作品です。 (『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.77) |
