馬の頭

制作年1914
制作者レイモン・デュシャン=ヴィヨン Raymond DUCHAMP-VILLON
C.no0070
購入・寄贈年月1982/3/1
材質・技法
寸法1:height42
寸法1:depth50
寸法1:width38
Work TitleTête de cheval
作品解説《馬の頭》は1914年から制作され、未完に終わった「馬」シリーズの連作のひとつであり、彼の死後に兄のジャック・ヴィヨンによって鋳造されたものです。対象を単純て幾何学的なパーツに分解し、それを再構成する手法てあるキュビスムは、絵画てさはピカソやブラックらが先導しましたが、彫刻分野にもその影響は及び、デュシャン=ヴィヨンはキュビスム彫刻の先駆となりました。彼がキュビスム彫刻の制作に着手したのには、1900年のパリ万博で機械館を訪れた際に機械の迫力に感銘を受けたことや、機械文明を賛美するイタリアの未来派の運動に共感したことも、大きな要因になっています。デュシャン=ヴイヨン
は機械の中に生命の躍動と美を見出し、幾何学的形態を用いて機械のように馬を表現したのてはないでしょうか。
(『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.35)

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