靜日

制作年1989
制作者郷倉和子 Kazuko GOKURA
C.no1151
購入・寄贈年月1991/3/1
材質・技法和紙・岩絵具
寸法1:height151.6
寸法1:width303.8
Work TitleA Silent Day
作品解説郷倉70代の作品です。空間の大きさと透き通るような色調の追求を課題に描かれた梅の連作の代表作であり、「梅の伸びやかさ、リズム感を失わず余白を活かせた構築力のある作品と思っています。」と自身もその完成度を語っています。郷倉は、一番寒い時に花を咲かせる梅の姿に生命の力強さを、一方て父てある千靱が庭に植えた白梅の古木を見続け、その梅から千靱の声を感じて、梅を描きはじめたといいます。屋根瓦と梅を何度描いてもあきなかったのは、生活に根ざしたものを描くことが心の安定に通じたからだといいます。色調は抑えられ、梅は写実的に、瓦や塀は直線的、幾何学的なシンプルな構成ながら、装飾的に組み合わせられています。画面からは、余韻や情趣といった日本的、東洋的なものが漂っています。
(『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.87)

PageTop