マリリン
| 制作年 | 1967 |
|---|---|
| 制作者 | アンディ・ウォーホル Andy WARHOL |
| C.no | 0664 |
| 購入・寄贈年月 | 1980/10/1 |
| 材質・技法 | 紙・シルクスクリーン |
| 寸法1:height | 92 |
| 寸法1:width | 92 |
| Work Title | Marilyn |
| 作品解説 | 戦後アメリカを代表する映画女優マリリン・モンローの顔がカラフルにスタンプされたように並んで、います。一見肖像画のようてすが、実は映画「ナイアガラ」(1962年公開)のスチール写真を元にした版で刷られたシルクスクリーン版画です。ウォーホルがしたことは写真と色の選択のみで、あとは自分がファクトリーと呼んだエ房で、工業製品が次々と生産されるように機械的にプリントされました。カラフルな反復の中にマリリン・モンローという人間の内面や個性は埋没し、彼女について我々が知っていることは輝かしい女優人生、派手な男性遍歴、衝撃的な死などマスメディアを通じて作られた「イメージ=虚像」でしかないことを際立たせます。マスメディアの生み出す表層的で画一的なイメージと、巨大資本が生み出す大量生産・大量消費という現代社会の構造を、美術の世界に持ち込んだウォーホルの制作態度は、芸術作品とは芸術家の個性と技能により制作された唯一無二のものという神話を壊したのです。 (『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.59) |
