フラジョレットを吹く男

制作年1939
制作者ジャック・ヴィヨン ヴィヨンのパレットをフィオリーニ版刻 Jacques VILLON
C.no0659
購入・寄贈年月1981/3/1
材質・技法キャンヴァス・油絵具
寸法1:height162.0
寸法1:width130.0
Work TitleLe joueur de flageolet
作品解説一見、抽象絵画のように見えますが、そうてはありません。題名を読むと、男がフラジョレットという何かを吹いていることが分かります。フラジョレットはヨーロッパの木管楽器(たて笛)てす。16世紀に考案、改良が重ねられて今日に至っています。もう一度、絵を見てみましょう。中央上に男の顔があります。目元、鼻元が分かるでしょう。アゴのあたりに笛の吹き口があり、音孔を開閉している指が分かります。男の体や背景は、色とりどりの幾何学的な面がつらなり、パッチワークのように見えます。これはあらゆる対象を幾何学形態に分解して描いたピカソとプラックのキュビスムに影響を受けたことによります。ヴィヨンは、色彩と形で、リズムやメロディー、笛の音色を表現しようとしたのでしょう。
(『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.34)

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